タイムマシンにジャングルジム? 資生堂が400億円投じた研究拠点に初潜入

2019/04/05 05:00
西村 崇=日経 xTECH/日経コンピュータ

 資生堂が新商品や新サービスの開発を加速させる。中核拠点の1つと目するのが、400億円超の総工費を投じて完成させた新しい研究開発拠点「資生堂グローバルイノベーションセンター(GIC)」。オープンは2019年4月13日と間近に迫る。

資生堂の新しい研究開発拠点「資生堂グローバルイノベーションセンター(GIC)」の外観
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 顧客や取引先の担当者などが訪問しやすい立地を考え、横浜市の横浜・みなとみらい21地区に開設した。顧客や取引先を相手にコラボレーションやコミュニケーションを促進し、新商品や新サービスのアイデアをこれまで以上に生みだして、イノベーションを加速させる狙いだ。

 オープンに先立ち、資生堂は2019年4月2日、報道関係者らを対象に内覧会を開いた。同社の魚谷雅彦社長兼CEO(最高経営責任者)はGICの開設を機に「研究開発力をこれまで以上に強くし、わくわくするような新しい商品やサービスを作りだしていきたい」と意気込みを語った。

内覧会で登壇した魚谷雅彦社長兼CEO(最高経営責任者)
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 GICを開設したのは、2015年度から2020年度にかけて取り組む中長期戦略「VISION 2020」で掲げた「事業基盤の再構築」の一環である。研究開発力の強化をテーマに、2015年度から拠点の開発プロジェクトを進めてきた。米国や中国、フランスなどにある同社の研究開発拠点などとも連携しながら、研究開発を進めていく。

アイデアの量産狙い、ワークスタイルを変革

 「社内外を問わず、多様な知と人との融合によって、アイデアがどんどん生まれるようにすることが最も大切だ。それができるようにGICは研究員のワークスタイルが変革できるように設計した」。GICの開発コンセプトについて、チーフイノベーションオフィサーを務める島谷庸一副社長は内覧会でこう説明した。

チーフイノベーションオフィサーを務める島谷庸一副社長
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 背景には、資生堂の研究開発領域の広がりがある。研究開発のテーマは主力の化粧品だけでなく、スキンケアやサンケアといった新領域の商品や、肌などのセンシングやデータサイエンスといったデジタル技術の活用など、多岐にわたっている。

 個々の研究開発テーマを深めたり広げたりするためには、研究員が社内で研究するだけでなく、顧客や取引先とコミュニケーションやコラボレーションを重ねる必要がある。そう考えて資生堂はGICを開設した。

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