スズキが業界に先駆けて採用したAIステレオカメラが、認識性能を高めながら50%強の小型・軽量化をしたことが分かった。プロセッサー数を減らしつつ、新たに夜間の歩行者を検知する機能などを備えた。開発したのは日立オートモティブシステムズである (関連記事)。従来のカメラと同等のコストにすることで、スズキへの採用が決まった。夜間歩行者に対応する自動ブレーキの搭載は中型車や上級車が主流だが、今後は小型車や軽自動車へも進みそうだ(図1)。  

図1 ソリオに搭載した新型ステレオカメラ
コストを抑えながら小型軽量化を実現したことで、軽自動車や小型車に搭載しやすくなった。(出所:スズキ)
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 日立オートモティブの新型ステレオカメラは、性能でも世界の競合製品より優れる。夜間の歩行者を対象にした自動ブレーキの性能は、イスラエル・モービルアイ(Mobileye)の主流の画像処理チップ「EyeQ3」を使うカメラを上回る。

 自動ブレーキ用の小型ステレオカメラには、デンソーが開発した製品もある。同社のカメラは左右のカメラ間隔(基線長)が短いため、カメラ本体の寸法は日立オートモティブの新型カメラより小さい。

 ただデンソーのカメラは現時点で、夜間の歩行者に対応していない。日立オートモティブの新型ステレオカメラは、コストを抑えながら夜間歩行者に対応したことで、軽自動車や小型車を中心に採用が広がる可能性が出てきた。

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