日立製作所は同社のデータ活用基盤「Lumada」をマルチクラウド環境で利用できるようにするサービス「Lumada Solution Hub」を投入した。AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azure上でLumadaが使えるので、ユーザーはAWSやAzure上に蓄積したデータに対して、その場でLumadaを使った分析やシミュレーションが可能になる。

 いわば、各種クラウドサービス上への“出張版Lumada”を構築できるようにすることで、ユーザーのLumadaを使ったデータ活用範囲を広める狙いがある。

 日立は2019年3月18日、Lumada Solution Hubを同年4月1日より順次販売開始すると発表した。製造ダッシュボードや配送計画の最適化といった、Lumadaのユースケースをパッケージ化した「Lumadaソリューション」を登録したカタログを用意。ユーザーが所望のLumadaソリューションを選べば、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)上にLumadaソリューションに基づくデータ活用システムがデプロイされる。

Lumada Solution Hubの概要
(出所:日立製作所)
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選択式で試行錯誤を減らす

 Lumada Solution Hubはデジタル化の推進で2つの課題の解決を目指す。1つは、データ分析で知見を得たり、新たなサービスを創出したりするまでに、数多くの試行錯誤が必要になる課題だ。

 「カタログ上のLumadaソリューションから選ぶことで、ユーザーは自分たちが進めたいデジタル化をイメージしやすくなるし、PoC(プルーフ・オブ・コンセプト、概念実証)環境が簡単に手に入る」。日立製作所 サービスプラットフォーム事業本部 シニアテクノロジーエバンジェリストの中村輝雄氏はLumada Solution Hubで試行錯誤が減り、成功率が高まる理由をこう話す。

 もう1つの課題は、分析対象のデータが簡単には移動できないことだ。蓄積したデータをオンプレミス環境から出したくないというユーザーは少なくない。ここで出張版Lumadaが威力を発揮する。下りのトラフィックに対して課金が発生するクラウドでも、そこにあるデータを移動せずにLumadaが利用できる

 AWSやAzureの活用により、Lumadaの海外リージョンへの展開も容易になる。またLumada Solution Hubは、2019年度下期からオートスケール機能やセキュリティーの自動アップデートといった、運用支援機能を順次サポートしていく計画だ。

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