スマホにつながる人工内耳、雑音環境でも明瞭な通話を(page 3)

加齢性難聴を「しょうがない」で済まさないで

2019/03/15 05:00
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

骨を使って音を伝える補聴器

 日本コクレアは、国内で唯一となる骨固定型補聴器「Cochlear Baha システム」も販売している。通常の補聴器が外耳から内耳までの気道を利用して音を伝えるのに対し、骨固定型補聴器は骨を通じて音を伝える。何らかの障害がある外耳から中耳を迂回して音を伝えることができるのだ。

 Cochlear Baha システムは、耳の後ろにチタン製のインプラントを植え込む必要がある。インプラントに体外装置のサウンドプロセッサを取り付けると、サウンドプロセッサで拾った音声の振動を頭蓋骨を通じて内耳に伝えることができる仕組みだ。

骨固定型補聴器「Cochlear Baha システム」を装着したイメージ
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植え込んだインプラントにサウンドプロセッサを取り付けて使用する
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 適応に当たって年齢の基準は設けられていないが、インプラントの厚みが3~4mmなので骨の厚みが3mm以上の人に対して植え込み手術を行える。日本コクレアによると、5歳くらいで骨の厚みが3mmまで成長するという。

 既に世界で15万人が利用しているといい、「難聴者の新たな選択肢になれば」と清水氏は展望する。

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