スポーツとエンターテインメントに特に注力するーー。米シスコシステムズ(Cisco Systems)の日本法人であるシスコシステムズ代表執行役員会長の鈴木和洋氏は、同社のプライベート展「CISCO DIGITAL JAPAN DAYS」(2019年3月5~9日、東京)での報道関係者向けのイベントで、こう明言した。具体的には今後注力する分野として「スポーツとエンターテインメント」「街づくり」「教育」「働き方」の4分野を挙げたが、中でも特に力をいれてアピールしていたのがスポーツとエンターテインメント分野だ。同イベントには人気アイドルグループの「乃木坂46」や、障害者卓球競技(パラ卓球)選手の渡邊剛氏が参加した(図1)。

図1 報道関係者向けに開催したイベントの様子
右からシスコシステムズの鈴木和洋氏、乃木坂46の岩本蓮加さん、シスコシステムズ所属のパラ卓球選手の渡邊剛氏、乃木坂46の中田花奈さん、同 松村沙友理さん。
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 鈴木氏は、同社がスポーツとエンターテインメント分野に注力する理由を「両分野がこれまでITと距離が遠かったから」(同氏)と説明する。IT化の余地がまだ大きく、事業チャンスが大きいという意味である。

 具体的に狙う分野は、「スタジアム向けのWi-Fi設備とデジタルサイネージシステム」(同氏)である(図2)。例えばデジタルサイネージについては、既にプロ野球球団の福岡ソフトバンクホークスがホームとする福岡ヤフオク!ドームや、サッカーのJ1リーグに所属するガンバ大阪のホームである吹田サッカースタジアムに導入されているという。実は、米国では高速のWi-Fiアクセスポイントとサイネージシステムを大量に配備したスマートスタジアムが多数建設されており、シスコはその市場のリーダー的存在である。

図2 イベントで展示したサイネージ
リアルタイムに配信される試合映像に、別に用意したCMなどの動画を重ねて配信できる。実際の試合との遅延をほぼ無くすことで、見る人が増え、広告効果が高まることは米国で実証済みという。国内のスタジアムへの導入を見込む。
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