ソフトバンクグループと携帯電話子会社のソフトバンクは2020年度中に本社を移す。移転に伴い社員の働き方を刷新し、ビルにはIoTやAI技術を駆使する。場所や時間を選ばない働き方、混雑しない入り口やエレベーター、他社の社員も自由に出入りできるラウンジなど、オフィスの在り方が一変する可能性を秘める。

 ソフトバンクグループと携帯電話子会社のソフトバンクは、2020年度中に東京・港区の東新橋地区から竹芝地区へと本社を移転する。東急不動産が開発し、2020年5月に竣工予定のビルを賃借する。

 「移転する部署の順番など綿密に計画を立てる。移転完了には少なくとも3カ月はかかり、総勢1万人超の社員の引っ越しとなる」と、本社移転計画を主導するソフトバンクの金澤秀晃総務本部本社移転推進室副室長は話す。

竹芝地区開発計画(仮称)におけるソフトバンクグループとソフトバンクの新オフィスの外観イメージ
(出所:ソフトバンク)
[画像のクリックで拡大表示]

 本社移転の狙いは社員の働き方を変え、生産性を高めることにある。「空間の使い方や会議の在り方を根本から見直す」と金澤副室長は意気込む。IoT(インターネット・オブ・シングズ)やAI(人工知能)を活用して働きやすい環境を整えるとともに、オフィスの運用コストを削減する。

ソフトバンクグループとソフトバンクが本社移転に伴い導入する施策
[画像のクリックで拡大表示]

 「出勤時にエレベーターの行列に並ばずに済むようにする。社員が不快に感じることを極力減らす」とソフトバンクのIoT事業推進本部事業開発統括部事業開発2部スマートビルディング企画課の村山貴一郎氏は話す。ゆくゆくはIoT基盤やセンサー、通信などを組み合わせたスマートビルの仕組みを外販する計画だ。

 本社のオフィスフロアは米ウィーワーク(WeWork)がデザインする。同社はソフトバンクグループの投資先の一つで、シェアオフィスの設計や運営を手掛ける。都内では丸の内や銀座、渋谷、新橋、新宿などに拠点を持ち、ベンチャーや大企業などが入居している。こうした実績を持つウィーワークの知見を生かし、社員が場所や時間を選ばずに働ける柔軟な環境を整備するほか、部署間交流や他社とのコラボレーションを促す狙いだ。

WeWorkのギンザシックス拠点
(出所:ソフトバンク)
[画像のクリックで拡大表示]

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら