検査現場による2つの偽装が隠されていた──。国土交通省東京航空局の立ち入り検査により、民間用航空機エンジンの整備で検査不正が発覚したIHIが2019年3月8日の夕刻に東京・豊洲本社で会見を開いた。IHI代表取締役社長の満岡次郎氏と、同社取締役で航空・宇宙・防衛事業領域長の識名朝春氏が、自社調査で判明した内容を「中間報告」(同社)として説明。既に報じられている無資格者による検査(無資格検査)の不正だけではなく、規定違反の不正まで行っていたことが明らかになった。

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不正について説明するIHI社長の満岡氏(左)と識名氏(右)
(写真:日経 xTECH)

 IHIが調査したのは、全体の一部。国交省が認定する航空機エンジンのうち、過去2年分の21台に絞って調査した。その約4万件の検査記録を調べた結果、13台の航空機エンジンに、合計211件の不正があったことが判明した。不正の内容は[1]無資格検査と[2]規定違反の2種類だ。

 航空機エンジンの整備工程は、エンジンの受け入れから運航中のモニタリングまで10工程がある。このうち、不正が行われていたのは、「(部品)修理検査」と「エンジン組み立て」、「組立検査」の3工程だ。

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航空機エンジンの整備工程と不正が行われた工程
[1]の無資格検査は修理検査工程で、[2]の規定違反はエンジン組み立てと組立検査の2工程で見つかった。(出所:日経 xTECH)

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