35.6%がクリックベイト(釣り記事)かもしれない――。ニュースアプリ大手のGunosy(グノシー)が配信する記事のうち、娯楽分野の記事に対する自己分析結果だ。クリックベイトとは大げさなタイトルなどでクリックを誘発し、読者に不満を与える記事やその作成手法を指す。Gunosyの場合、娯楽分野の記事の実に4割近くが釣り記事の恐れがあるという。

 Gunosyがサービスの品質改善を急いでいる。配信する記事の内容や閲覧状況を分析して、クリックベイトと思われる記事を見つけ出す手法を研究。2019年2月26日には研究成果の一端を発表した。配信するニュースの品質向上は同社にとって重大な経営課題である。クリックベイトかどうかを判断する技術の開発に向け、今後も研究を続ける考えだ。

Gunosyの関喜史氏
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クリックベイトの概要
出所:Gunosy
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 クリックベイトに関する研究を率いるのは共同創業者で技術経営戦略室の関喜史氏だ。まず関氏は芸能などエンタメ分野のうち、「閲覧数が上位5%以上」かつ「滞在時間が短い記事」に注目した。タイトル以上の情報が本文に少ない速報記事の場合でも滞在時間は短くなるが、そうでなければ読者が騙されたと感じてすぐに記事を閉じているのではないかと考えた。

 具体的には、画像とタイトルが一致しない記事の特定を試みた。例えば、タイトルに「衝撃写真」「セクシーポーズ」といったキーワードを含むものの、記事に相当する画像が無い場合だ。「タイトルと本文の一致具合を文書類似度を用いて調べる研究は過去にあったが、画像とタイトルの関係はこれまで注目されてこなかった」(関氏)。

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