カナダのマグナ・インターナショナル(Magna International)は、後退時の自動ブレーキシステムを開発した(図1)。主に、歩行者との衝突を回避するためのものだ。カメラと超音波センサーを組み合わせて物体の認識精度を高めた。2021年ごろの量産を予定する。

図1 Magnaが開発した後退時の自動ブレーキシステムを搭載した試作車。2019年1月に米国で公開した。
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 後退時に自分の子供をひいてしまうなど、駐車場での事故は後を絶たない。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)によると、2014年は車両後退時の死亡事故が210件、傷害事故が1万5000件発生したという。

 こうした事故を防ぐ目的で、米国では「KT法」という法案が2014年末に成立している。KT法は、2018年5月以降に発売された新車に対してリアビューカメラとモニターディスプレーの搭載を義務化した。車両後部の死角をカメラとディスプレーで確認できるようにした。

 KT法の考え方を一歩進め、米国では現在、後退時の自動ブレーキシステムの搭載を加速させる動きがある。米保険業界の非営利団体であるIIHS(Insurance Institute for Highway Safety)は2019年に、車両と歩行者を対象にした後退時の自動ブレーキを試験項目に追加する。後退時の自動ブレーキシステムを義務化することで、「死亡事故を75%程度削減できる可能性がある」(NHTSA)。

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