日置電機は、モーターの巻線の良否を検査する試験器「インパルス巻線試験器 ST4030」を2019年2月26日に発売する(図1ニュースリリース)。マスターワークと被試験ワークに同じインパルス電圧を印加し、それぞれの応答波の波形やLC(インダクター・コンデンサー)・RC(抵抗器・コンデンサー)値、放電成分量を比較。インダクターなどで発生する巻線間のレイヤーショート(絶縁不良)の有無を判別する。

図1:「インパルス巻線試験器 ST4030」
(出所:日置電機)
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 新製品は、トーエネックの技術を用いて応答波形をLC値やRC値といった数値として表す。従来の方法では判定が難しかった1ターンショートなどの数ターンショート品が数値の違いとして現れるので、明確に良/不良を分別できるとする(図2)。

図2:面積比較による従来の判定(左)と応答波形の数値化による判定(右)
(出所:日置電機)
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 一般に巻線の検査では、良品にインパルス電圧を印加したときの波形(マスター波形)を基準として、指定した区間におけるマスター波形と試験波形の面積差を算出して良否を判定する。だが、この場合は面積差が数%しかない1ターンショートなどの故障を検出するのが難しかったという。

 応答波形の数値化によって、検査データの定量的な管理も可能になる。良・不良品の数値データを基に判定基準を明確に決めることができ、不良品が良品に対してどの程度ズレているのかも分かる。蓄積したデータを統計処理し、前工程にフィードバックすることで、巻線の不良状態を推定したり再発防止策を講じたりでき、製造品質の向上を図れる。

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