電極を含めほぼすべてを樹脂で形成する全樹脂電池が量産に向かう。同電池を考案した慶應義塾大学・特任教授の堀江英明氏が、低コストの大量生産技術を確立するための会社を設立。共同開発先の樹脂メーカーである三洋化成工業が2019年2月に出資を決めた(図1)。子会社化し、同社自ら電池事業に取り組む。同電池は、設備投資額を従来の数十分の1に、材料コストは半減できるという。巨大な2次電池メーカーを駆逐する可能性を持つ。

図1 全樹脂電池の量産技術を確立するための新会社を三洋化成が子会社化
全樹脂電池を研究開発している堀江英明氏(左、慶應義塾大学・特任教授)と、三洋化成工業の代表取締役社長の安藤孝夫氏。両氏が手に持つのは全樹脂電池の試作品。

 三洋化成の売上高は約1600億円(2018年3月期)だが、「まずは1000億円の売上高を目標にする。将来的には売上高を拡大して、会社を何個も作るつもりで取り組む」(代表取締役社長の安藤孝夫氏)。

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