TOTOは同社のシステム基盤に米アマゾン・ウェブ・サービスのパブリッククラウド「Amazon Web Services(AWS)」の採用を決めた。受発注などの基幹業務システムだけでなく、3D CADや電話システムを含めて順次パブリッククラウドで稼働させる。一部のシステムは2018年11月から移行を始めており、2022年までに移行を終える計画だ。

 同社は2018年10月に業務システムの実行環境を自社サーバーからNTTコミュニケーションズのプライベートクラウドに移し終えたばかりだった。それにもかかわらずAWSへのリプレースに踏み切ったのは、BCP(事業継続計画)を考慮してサーバーの冗長性や災害対応を強化するのに加え、AI(人工知能)やIoT(インターネット・オブ・シングズ)関連のサービスの柔軟な利用を考えたためだ。

図 TOTOがシステム基盤をAWSにリプレース
NTTコミュニケーションズのプライベートクラウドからAWSのパブリッククラウドに移行する
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オンプレ、プライベート、パブリックの3段階でリプレース

 BCPを本格的に考慮し始めたのは2011年3月11日の東日本大震災で仙台の営業所が被災したのがきっかけだった。TOTOは震災を機に自社のサーバールームの大幅縮小へと舵(かじ)を切った。仙台営業所内のサーバーラックが倒れ、壁を突き破った。受発注データや見積もり、図面データを取り出せなくなり、顧客やパートナーからの問い合わせに支障をきたした。停電やネットワークの断線があり、本社のある北九州市から遠隔でデータを復旧することも困難を極めた。結果、本社から作業員を派遣し、バックアップデータを持ち帰り、リストアすることとなった。

東日本大震災で被害を受けた仙台オフィス
画像提供:TOTO
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