椿本チエインは、可動部のケーブルを保護する「ケーブルベヤ」のラインアップを増やす。摩耗による粉塵(ふんじん)の発生を抑えた精密モデルの可動ストロークを、従来の3mから約1.7倍の5mに伸ばし、2019年下期に市場投入する計画だ。液晶パネルの大型化に伴って、粉塵を出さずに大ストロークで動かせるモデルの需要が高まりつつある。同社は専門展示会「第23回 機械要素技術展」(2019年2月6~8日、東京ビッグサイト)でデモを披露し、液晶の製造メーカーを軸に顧客を開拓する(図1)。

図1 椿本チエインの展示ブース、ショーケースでは開発中の低発塵で大ストロークのケーブルベヤを使ってデモを披露した(撮影:日経 xTECH)
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 粉塵の発生を抑えてきれいな環境で使える同社のケーブルベヤは、ケーブルを横方向に数本並べて束ね、両側をチェーンで保持して動かしやすくしている。ストローク時にケーブルがたわんだり、左右にぶれたりすることを防ぐ。「狙った性能を安定して出すためにはチェーンの技術が鍵になる」(椿本チエインの説明員)という。

 チェーンはGFRP(ガラス繊維強化樹脂)で成形している。チェーンを構成する部品は大きく2つ。大部分を占める骨格部分と、ビスである。2個の骨格をビスで連結させて、それを複数個つなげてチェーンにする。

 ストロークを伸ばすためには強度と耐摩耗性を高めることが不可欠だ。椿本チエインは数年前に発売した既存品から、ピッチを約2.5倍に、体積を約8倍に拡大して強度を引き上げた(図2)。骨格部分の外径面は丸みを持つように成形し、表面を覆う袋材を傷付けにくくしている。構造は従来品と同じく骨格をビスでつないでいく。部品が大きいほど金型で1回に成形できる個数が減るため、コストは膨らみやすい。

図2 チェーンはGFRP(ガラス繊維強化樹脂)で成形、ストロークの延長に伴ってピッチを約2.5倍、骨格部分の体積を約8倍にしている(左)(撮影:日経 xTECH)
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