AI(人工知能)やデータサイエンスを使いこなせる人材の育成に向けて、大学の取り組みが活発になっている。これまでは情報系学科での人材育成が中心だったが、新たに専門の学部や大学院、教育コースを設置する大学が急増している。

AIやデータサイエンスの学部や大学院を開設する主な大学
大学学科名や研究科名内容開設時期
立教大学人工知能科学研究科大学院修士課程2020年4月
滋賀大学データサイエンス学部大学学部2017年4月
データサイエンス研究科大学院修士課程2019年4月
横浜市立大学データサイエンス学部大学学部2018年4月
(設置準備中)大学院博士前期課程と博士後期課程設置準備中

 2019年1月21日、立教大学は2020年4月にAI専門の大学院修士課程「人工知能科学研究科」を開設すると発表した。内山泰伸人工知能科学研究科設置準備室室長は「既に専門分野を持つ社会人や学生に、第2の専門分野として大学院でAIを習得してもらう。様々な分野とAIを掛け合わせて、各分野でイノベーションを起こせる人材を育てたい」と話す。

 学習する技術は、深層学習(ディープラーニング)を中心に据える。加えて、機械学習と統計モデリング、AI活用の倫理を必修科目に位置付ける。プログラミング言語「Python(パイソン)」の習得も事実上の必修。さらには、学生が目指したい方向に応じて、発展的な講義を選択可能にする予定だ。民間企業とも連携し、AIを利用したサービスを開発する「プロジェクトチーム実習」といった科目も始める。修士論文の執筆に向けた輪講や研究指導も並行して実施する。

 教員は9人でスタートし、主に大学の外から招へいする。実務家出身は3人の予定で、いずれも企業でAI活用のリーダーを務めている人を招く計画だという。内山室長は「目指すのはAI活用だが、応用だけでは最終的な到達点が低くなる。そのため、深層学習の理論を研究する研究者にも教員に加わってもらう」と話す。

 定員は1学年、63人。大部分は社会人学生を想定しているが、研究者を目指す学生も受け入れる。「受講者の4分の3は、修士課程修了後に企業に戻ってビジネスで活躍する人になりそうだ。残りの4分の1は研究者になる人をイメージしている」(内山室長)。

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