「インドでハイブリッド車(HEV)の販売を強化する。まずは、マイルドHEVの販売台数を増やしていく」。スズキ取締役常務役員の長尾正彦氏は、2019年2月5日に開いた2018年度第3四半期累計(2018年4~12月)の連結決算会見で、主力市場であるインドにおける電動化計画を明かした(図1)。

図1 スズキ取締役常務役員の長尾正彦氏
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 スズキのハイブリッドシステムには、(1)モーターを駆動用に使うストロング・ハイブリッド・システムと、(2)エンジン駆動をモーターでアシストするマイルド・ハイブリッド・システムがある。インドでは現在、後者のマイルド・ハイブリッド・システム搭載車を販売している。セダンの「シアズ(Ciaz)」と、多目的車(MPV)の「エルティガ(Ertiga)」のHEVである(図2)。

図2 HEVを設定する「エルティガ」
(出所:スズキ)
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 ただ、これらのHEVの販売台数は、「インド全体の販売台数の数%にとどまっている」(同社)という。販売台数を増やすため今後は、「マイルドHEVを中心にして、手ごろな価格の車両を提供していく」(長尾氏)とする。現行のシアズとエルティガに加えて、インドで販売する他の車種にもマイルドHEVを設定する可能性がある。

 インド政府は現在、電気自動車(EV)を2023年までに15%普及させる方針を打ち出している。同政府の方針に沿ってスズキは2020年までに、インドでEVを発売する計画である(関連記事)

 ただ、HEVもほとんど売れていないインドで、EVを普及させるのは難しい。長尾氏は、「HEVの方が普及させやすい」と言う。そこでスズキはまず、HEVの販売に力を注ぐことにした。

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