東北の地で日本の産業用インクジェット印刷をリードする取り組みが進む――。山形大学は2018年4月に産学連携の新拠点「インクジェット開発センター」を設立し、新型ノズルの開発を進めている(図1)。高粘度のインクを新しい仕組みで噴射するノズルを試作。ノズルの詰まりを減らして安定した描画の実現を狙う。2019年3月にインクの噴射実験を始め、2021年の実用化を目指す。

図1 山形大学は2018年4月に産学連携の新拠点「インクジェット開発センター」を設立した(撮影:日経 xTECH)
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 同センターが狙うのは、噴射用のノズルと、インクそのものの技術水準を高めること。油性で粘度が高い産業用インクは、銀ナノ粒子などの影響で密度が高く、短時間で固まりやすい。水性インクに比べて取り扱いにくい課題があった。産学連携で課題を解決し、産業用インクジェット印刷の使い勝手を高めていく。

 センター長を務めるのは山形大学産学連携教授(元東京大学大学院研究推進主任)の酒井真理氏だ。協賛企業は2018年12月時点で20社弱。セイコーエプソンやリコー、コニカミノルタなどの光学機器メーカーや、花王や富士フイルムホールディングス、凸版印刷などの化学・印刷系メーカーが名を連ねる。

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