帝国インキ製造は、LIDAR(レーザーレーダー)やミリ波レーダーといった車載センサーの照射部を隠して存在感を減らす塗料を開発し、試作品を「3次元表面加飾技術展2019」(2019年1月30日~2月1日、東京ビッグサイト)で披露した(図1、2)。2020年の実用化を目指す。自動運転技術の向上による車載センサーの増加を商機とみて、同センサーを手掛けるメーカーに売り込む。

図1 帝国インキ製造が開発したセンサー照射部の存在感を減らせる塗料(撮影:日経 xTECH)
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図2 車体外板の色に合わせて数種類を用意した(撮影:日経 xTECH)
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 一般的なLIDARやミリ波レーダーは、検知能力を高めるために照射部を塗装せずに載せることが多い。車両デザイン的にはカバーガラスが黒い“異物”のような存在になる。照射部の存在感を減らしたいという声は、自動車メーカーと購入者の双方から上がっていた(関連記事:車内に置けるミリ波レーダー、狭ビーム化で“LiDAR”機能も)。

 帝国インキ製造の試作品は、センサーが照射する波長のみを透過しやすくした。人間の目に見える可視光は反射させることで、照射部には色が付いているように見える。センサーが組み付く車両の部位と同じ色に塗れば照射部の存在が分かりにくくなる。

 帝国インキ製造営業戦略本部実行責任者の木村純氏は「車内向けの検知機器の搭載も加速しそうだ」と期待を込める。例えば、運転者の状態を把握するための近赤外線カメラ。眠気やわき見運転などを検出して運転者に注意喚起する目的で、商用車を中心に2014年ごろから普及が進んでいる(関連記事:商用車クライシス 究極の商用車を造れ)。

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