日産自動車とイスラエル・モービルアイ(Mobileye)が、高速道路の複数車線で自動走行するための高精度地図(HDマップ)を構築した。日経 xTECH/日経Automotiveの調べで分かった。車載カメラで撮影した映像を基に地図データを生成する仕組みを導入した(図1)。2019年から車両に搭載する見込みである。

図1 車載カメラを用いたリアルタイム地図更新の例
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 日産の自動運転技術「プロパイロット」は、現状では高速道路の同一車線内での適用にとどまっているが、HDマップはその“進化版”に搭載する計画である。高速道路の複数車線に対応したプロパイロットで、当初は2018年度内(2019年3月まで)に導入する予定だったが、2019年内の発売になるという(図2)。進化版では、自動で車線変更できるようにするとみられる。

図2 日産の計画。当初は2018年に高速道路の複数車線における自動走行に対応する予定だったが、2019年に変更した
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 自動車線変更など複数車線での自動走行は、車両側方を検知するためのセンサーの追加だけでなく、リアルタイムに情報を更新できる地図データが重要な役割を担う。具体的には、道路や建物などの時間的な変化が少ない「静的情報」に、一時的な交通規制や事故、渋滞といった時間とともに変化する「動的情報」をひも付けた高精度地図が必要とされる。

 日産は今回のHDマップを、Mobileyeやゼンリンと共同で開発した。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(通称SIP)の考えの下にゼンリンが制作した地図データに、車線情報や曲率、地物のデータなどを追加した。日産は高速道路のHDマップの構築を「2018年10月末までに完了させた」(同社の関係者)という。

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