大手自動車メーカーなどの経営コンサルティングを担うドリームインキュベータ(以下、DI)は2018年12月中旬、都内で「自動車メーカーに危機感広がる“下請け化”の未来」をテーマに報道陣向けのセミナーを開いた。登壇したDIシニアマネジャーの田代雅明氏は「(下請け化の回避には)顧客接点を増やすことが重要だ」と述べ、自動車メーカーが提携や組織再編を急ぐ理由を考察した。

報道陣向けセミナーに登壇したドリームインキュベータ シニアマネジャーの田代雅明氏
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 これまで自動車メーカーは、販売店を経由して顧客との関係性を深めることが多かった。顧客から得られる“生の声”は、製品開発やサービス向上に生かせる有益な情報だ。

 しかし、カーシェアやライドシェア(相乗り)などのモビリティーサービスが今以上に普及すれば、サービス会社が顧客接点を握る割合は大きくなる。利用者の行動パターンといった情報はサービス会社に流れる。サービス会社の要望に合わせてクルマを造る下請け会社のような立ち位置になりかねないと、自動車メーカーは頭を悩ます。

 田代氏は「(顧客接点を確保すべく)自動車メーカー各社がモビリティーサービスへの参入や、サービス会社との提携を余儀なくされている」と指摘する。顧客接点を得やすい移動系スタートアップとの関係性を強めて突破口を探す。

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