スタートアップ企業ロビット(本社東京)が、高精度・低コストの外観検査システムの開発を進めている。それが、ロボットと人工知能(AI)を組み合わせた自動外観検査システム「TESRAY」だ(図1*1。照明とカメラを備えたロボットアームがワーク表面を撮影し、細かな欠陥を見つけ出す。

図1 ロビットの外観検査システム「TESRAY」
自社開発のロボットとAIを組み合わせ、従来は難しかった検査に対応するとしている。
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*1
2018年11月には、組み込み技術の展示会「Embedded Technology 2018/IoT Technology 2018(ET2018)」(2018年11月14~16日、パシフィコ横浜)に出展し、「ET/IoT Technology Award 2018」の「スタートアップ優秀賞」を受賞した。

 特徴は、外観検査作業に特化した自社開発のロボットシステムと、AIを活用した独自の画像解析アルゴリズムを組み合わせ、自社で蓄積した撮影ノウハウを組み込んだ点にある。熟練技能者並みの検査精度を確保したり、従来のシステムでは判別できない極小の傷の深さを推定したりできるという。

 例えば、自動車の樹脂塗装部品の外観検査を仮定して、ベテラン検査員が判定したサンプル40個(良品11個、ほこりが付着した不良品29個)をTESRAYで検査したところ、見逃しや過検出*2はなく「精度100%を実現できた」(同社取締役最高技術責任者の新井雅海氏)(図2)。

図2 外観検査画面
自動車の樹脂塗装部品の検査したデモンストレーション画面。ベテラン検査員と同等精度で良否を判断できるという。(出所:ロビット)
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*2 過検出
良品を不良品と判定してしまうこと。

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