2輪や3輪の電気自動車(EV)を手掛けるテラモーターズ(東京・渋谷)は、主力市場のインドで車両ラインアップを増やす。1充電あたりの航続距離を従来モデルから10~20%伸ばした新型の3輪EVを開発し、2019年にも試作車を公開する。2020年以降にインド市場に投入し、ゆくゆくはアフリカ市場に供給を広げる。日経 xTECHの取材で明らかになった。

 インドのガソリン2輪車市場は年間約2000万台規模で、世界の同約3割を占める。3輪車も「Auto-Rickshaw(オート・リキシャ)」と呼ぶタクシーとして人気があり、ガソリンをはじめ、CNG(圧縮天然ガス)やLNG(液化天然ガス)を燃料に走るモデルが市場に溢れる。テラモーターズが狙うのは、バジャージ・オート(Bajaj Auto)やティー・ブイ・エス(TVS Motor)などインド大手メーカーが握る年間90万台(輸出分含む)の3輪タクシー市場だ。性能を引き上げた新型モデルで、EVへの置き換えを目指す。

リチウムイオン電池を初採用

 開発中の3輪EVは、同社の量産モデルとしては初めてリチウムイオン電池を搭載する計画だ。容量は4.8kWhで、1回の充電で100km以上を走れるようにする。電池のセルやモジュールの調達先は選定中だが、日本や韓国、中国やインドなどの電池メーカーを候補に挙げる。

図1 テラモーターズは3輪電気自動車(EV)「Y4A」をベースに性能を上げた新型車両を開発中だ
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 ベース車両は3輪EVの「Y4A」と呼ぶモデルだ(図1)。同社のインド市場における最量販車種である。「E-Rickshaw(イー・リキシャ)」と呼ぶ小型車両の規格に該当し、最高速度は規格の上限に合わせて25km/hとしている。メトロ駅を基点に、半径数kmの範囲の目的地に乗客を運び、「ラストワンマイル」を埋める。運転席に1人、乗客は後席に4人まで乗れる。

 開発中の新型車両は、車格を一回り小さくし、後席に乗れる人数を3人に減らした。車速は45km/hまで出せ、既存の3輪タクシーに匹敵する。

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