LED電球やモバイルアクセサリーなどを企画・開発・販売するSTYLED(スタイルド)は、家電製品のIoT化に向けたWi-Fiモジュール「Tuya Smart」を扱う米国の中国系企業Tuya Global(トゥヤ グローバル)と提携し、同モジュールを採用した製品を販売すると発表した。第1弾はRGBWの調色・調光機能を備えた「IoT LED電球」と「IoT電源プラグ」で、2018年11月に発売を開始している。いずれも既存メーカー品よりも低価格であることを特徴としており、IoT LED電球は40W品が2780円(税別)、60W品が2980円(税別)、IoT電源プラグは1個口が2980円(税別)、2個口が3580円。

4個のIoT LED電球(中央)とクリスマスツリーのLED電飾を接続した電源タップ(右)をGoogle Homeを使って操作するデモ
「OK Google、LEDを青にして」と言えば「4つのライトの色を変えます」と答えて電球の色を変えてくれる様子などが披露された。なお、左のフィラメント風LED電球も今後IoT家電として製品化する予定
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 STYLEDは、元米デルコンピュータ(現在の社名はデル)日本法人社長で、液晶テレビなどの企画・販売を手掛けるバイ・デザインを起業した飯塚克美氏が会長を務める企業だ(関連記事「日の丸家電を世界に売った男―第8回:そんなに安くできるはずがない(下)」)。飯塚氏は「2011年1月にバイ・デザインが見事に倒産して1文無しになり、日本では再起できないだろうと考えた。香港に会社を作るなど、中国深センを拠点に活動していた」という。そうした中、バイ・デザインのメンバーなどと一緒に始めたのがSTYLEDで、2011年2月に設立している。これまで各社のプライベートブランド製品のほか、自社のSTYLEDブランドでもLED電球を作り、アマゾン・ドット・コムのネット通販やコストコで販売してきた。

STYLED 会長の飯塚克美氏
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 2016年ごろ、拠点の1つがある米国では音声で操作するAIスピーカー「Amazon Echo」(米アマゾン・ドット・コム)が盛り上がっていた。そこで、関連する新規製品を模索。当初はAIスピーカー自体も検討したがAmazon Echoや「Google Home」(米グーグル)を超える製品は難しかったことから、これらにつなげるデバイスへと方針を転換、まずはLED電球と電源プラグに至ったという。2018年11月に発売を開始している。「開発を始めたころは日本のAIスピーカー普及が遅れていてチャレンジングな取り組みだと思っていたが、この1年でグーグルやアマゾンジャパンが大量の広告投資を行ってくれたおかげで、AIスピーカーの認知度は6割程度に高まった。この段階のスマート製品は、いかに顧客が買える価格に設定できるかが勝負」(飯塚氏)と語る。2019年は白色調光のみのLED電球やリモコン、扇風機や加湿器、自動車内向けのAIスピーカー用マイク、ロボット掃除機などの発売を検討している。「従来の非IoT家電と同等の価格でIoT機能を搭載していく。他社製品の“半額”を実現できるかどうか、検討しながら製品化したい」(飯塚氏)

 今回のIoT LED電球は、Wi-Fiモジュールを本体に内蔵したタイプだ。先行するオランダ・シグニファイ(2018年5月16日にPhilips LightingからSignifyに社名を変更)の「Philips Hue」のようなハブは不要であり、「ハブの価格、約5000~6000円分安いと言える」(飯塚氏)。発想としてはアイリスオーヤマが2018年11月30日に発売した「スマートスピーカー対応LED電球」に似ており、価格はさらに低く設定している関連記事「低価格スマート家電攻めるアイリスオーヤマ、ハブ不要のLED照明」

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