「今、航空機業界は活況を呈している」――。航空宇宙分野の展示会「国際航空宇宙展2018東京」(2018年11月28~30日、東京ビッグサイト)の併設セミナーに登壇した、エアバス・ジャパン 日本担当コミュニケーション・ディレクターの野坂孝博氏はこう語る。同氏は講演の中で、今後20年間、航空機市場の成長を見込めることや、「空飛ぶクルマ」のような新しいカテゴリーの航空機が登場することなどを紹介した。なお、登壇者は当初、エアバス・ジャパン 代表取締役社長で、エアバス・グループ日本代表のステファン・ジヌー氏の予定だったが、急遽都合がつかなくなり、野坂氏が代わりに講演した。また、講演の撮影は報道機関を含めて禁止だった。

 野坂氏によれば、フランスAirbus(エアバス)グループは現在、1万8900機以上の受注がある。そのうち、既に1万1550機ほどを顧客に引き渡したという。エアバスの生産能力は年間でおよそ700機なので、「およそ10年分の注文がある計算になる。それだけ、航空機業界は活況だと言える」(同氏)。

 この状況はしばらく続くとみる。例えば、2018~2037年の20年間で、航空輸送量は年平均4.4%で成長すると予測(発表資料)。その結果、世界で運航される旅客機の数は2倍以上の4万8000機ほどになるとみている。新造機は、旅客機と貨物機を合わせて3万7390機になる見込みだという。金額ベースで、約5兆8000億米ドル(1米ドル113円換算で約655兆4000億円)の市場規模になるとみている。このうち、100~220席ほどの「単一通路型」の機体が過半を占める。具体的には、2万8550機で、金額に換算すると約3兆2000億米ドルになるとする。

 一方で、大型旅客機の座席数は今後、増えていくとみる。「主要空港の離発着枠はほぼ限界で、今後大幅な増加は見込めない。一方で、旅客機の利用者は増えていく。そこで、大型機の1機当たりの座席数を増やせば、対策できる」とした。その例として、575席にできる「A380」をアピールした。

新造機の需要予測(図:Airbus)
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