ソフトウエア開発に不可欠なオープンソースソフトウエア(OSS)をIDE(統合開発環境)と組み合わせて、ごく短時間で開発環境を構築できるクラウドサービスが登場した。NTTコムウェアは2018年12月21日から、同社の提供するPaaS型のクラウドサービス「SmartCloud DevaaS 2.0」(以下、DevaaS 2.0)にIDEの機能を追加して提供開始予定だ。IDEとはコードエディターやデバッガー、コンパイラーなどの開発ツールを統合された1つのインターフェースで利用できるようにしたものだ。

 クラウドIDEとは、WebブラウザーからアクセスできるクラウドベースのIDEである。ブラウザーとネット環境さえあれば、どこからでも開発できる。NTTコムウェアが発表したクラウドIDEは、Eclipse Che(エクリプス・チェ)というサーバーソフトウエアをベースにしている。DevaaS 2.0上に仮想サーバーを立ち上げ、その上にEclipse Cheを導入し、マネージドサービスとして提供するものだ。クラウドIDEには他に、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の「Cloud9」や米レッドハット(Red Hat)の「OpenShift.io」などがある。

 NTTコムウェアのクラウドIDEは、OSSのツールを組み合わせたCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)の基盤構築を容易にし、組み合わせるOSSのサポートも併せて提供する点が強みといえる。

NTTコムウェアのクラウドIDEの特徴
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OSSをすぐに使える状態で提供

 現在のソフトウエア開発には、OSSの活用が欠かせない。例えばコーディングにはIDEのEclipseを利用し、ソースコードのバージョン管理にGitLabを使う。プロジェクトの進捗はRedmineで管理し、ビルドやテストの自動化にはCIツールのJenkinsを用いているといったプロジェクトも多い。また、開発チームの連携はSlackのようなチャットツールのMattermostを使っているプロジェクトもあるだろう。

 しかし、これらのOSSを活用するにはサーバーを用意し、それぞれに設定を施す必要がある。現在のソフトウエア開発には、変化への迅速な対応が求められる。これを実現するため、日常的にソフトウエアを結合してリリースを繰り返すCI/CDの重要性も高まっているが、CI/CDの実現にはソースコード管理ツールやビルドツール、バージョン管理ツールなど幾つもOSSを組み合わせなければならない。利用するOSSが多ければ「開発環境の構築だけで丸1日かかってしまうこともある。学習コストも小さくない」(NTTコムウェアの澤井一基技術企画部スペシャリスト)という。

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