救命救急用ヘリコプターの運用などを行っているドイツの非営利団体ADAC Luftrettungは、「空飛ぶクルマ」による同ヘリコプター代用に向けたフィージビリティスタディー(実行可能性調査)を始める(発表資料)。機体には、独ボロコプター(Volocopter)のマルチコプター型の電動の垂直離着陸(VTOL)機を用いる。

救命救急用のボロコプターの機体(出典:ADAC/ボロコプター)
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 ADAC Luftrettungが行うのは、「HEMS(Helicopter Emergency Medical Service)」である。日本では、「ドクターヘリ」として知られており、医師や看護師などがヘリコプターに同乗して救急現場に向かい、患者を医療機関に搬送するまでの間、医療処置を行う。ADAC Luftrettungは、37カ所の離着陸場で、50機を超える救命救急用ヘリを運用しているという。今回のフィージビリティスタディーの目的として、従来よりも早く医師が現場に到着できるようにするなど、救急医療の改善を挙げる。さらに、従来のヘリコプターに比べて電動VTOL機は、機体価格や運行コスト、維持コストなどを大幅に低減できる可能性がある。これまではこうした可能性は論じられてきたが、今回のようなフィージビリティスタディーが始まることで、より具体性を帯びてくる。

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