キュリオ(岐阜市)は大同大学と共同で、折りたたみ式の電動車いすを開発した(図1)。質量は約30kgと競合他社品の3分の1程度に抑え、電車や新幹線、飛行機などに持ち込みやすくした(図2)。名称は「SCOO」で価格は38万円。2018年10月に発売した同製品を「シェアリング Meetup Tokyo 2018」(2018年11月20~22日、東京ビッグサイト)に出展。顧客の意見を集めて改良に生かす。

図1 キュリオと大同大学が開発した折りたたみ式の電動車いす
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図2 折りたたんだ状態、寸法は全長890×全幅530×全高350mm
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 キュリオは自転車やベビーカーなどを手掛ける高橋製瓦(岐阜市)を前身とし、2017年9月に設立したベンチャー企業である。プロダクトデザインを専門とする大同大学情報学部の元教授である井藤隆志氏(現:香川大学創造工学部教授)の協力を仰ぎ、前身時代から約4年をかけて開発品をつくり込んだ。「旅行先に持って行けて、家族が気を遣わずに移動を楽しめる車両を目指した」(キュリオ技術責任者の渡辺薫氏)という。

 片側に備えた操作ハンドル、座席やひじ掛けを折りたたむことで、10秒以内でキャリーケースのように運べる形状になる。折りたたんだ際の車両寸法は全長890×全幅530×全高350mm。幅400mmほどの空間に立てて収納できる。従来の電動車いすをマンションで使おうとすると、駐輪場の契約が必要になることが多かった。キュリオの開発品は室内まで運び込めるため駐輪場は不要である。

 ホンダやスズキなど既存メーカーの電動車いすの多くは質量が100kgを超える。車両寸法も全長や全高で1000mmを超えることがほとんどで、他のモビリティーに持ち込むことは難易度が高い。特に、キュリオの開発品のように飛行機に載せられる電動車いすは珍しい。

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