ドイツのBMZ(ビー・エム・ゼット)やSIEMENS(シーメンス)などの企業連合は、同国政府の主導で小型の4輪電気自動車(EV)を開発した(図1)。名称は「ACM(Adaptive City Mobility) CITY」。電池を「交換式」にすることで、通常なら数時間かかる充電時間を短縮し、非稼働時間を3~5分に抑える(図2)。稼働率を高めて、乗用や商用などあらゆる用途で使いやすい車両を目指した。既に欧州で試験運用を始めている。

図1 ドイツの企業連合が開発した小型の4輪電気自動車(EV)
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図2 リチウムイオン電池パックはシャシー底部に8個並べて搭載
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 搭載するのは1個あたり容量1.8kWhのリチウムイオン電池パック。シャシーの底部に、片側4個、合計8個を並べて敷き詰める。交換時には車両の側底部から横方向に引き出す。8個すべてを満充電にすれば約120kmの距離を走れる。

 電池交換式の車両は、海外では2輪車を中心に広がりつつある。台湾の新興企業ゴゴロ(Gogoro)が手掛けるEVスクーターがその代表例だ(関連記事:電池交換式のEVバイクが日本に上陸)。同方式の競争軸の一つが、電池パックをいかに交換しやすくするかである。老若男女が楽に交換できなければ車両の普及は望めない。今回ドイツ連合が採用した電池パックの質量は1個あたり12kgで、Gogoroが採用する電池パックの1個あたり9kgに比べると約3割重い。8個の電池パックを合わせると96kgとなり、女性が一人で交換するには骨が折れる。

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