ドイツBMWの日本法人は2018年11月9日、新型クーペ「8シリーズ」の国内販売を始めたと発表した(リリース)。BMWとして初めてセンタートンネルにCFRP(炭素繊維強化樹脂)を採用した。

BMW日本法人社長のペーター・クロンシュナーブル(Peter Kronschnabl)氏
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 同クーペは、BMWのクーペとしては最上級モデルとなる。日本法人社長のペーター・クロンシュナーブル(Peter Kronschnabl)氏は会見で、BMWの経営戦略「Strategy Number One Next」の高級車セグメントにおいて「要となるモデルだ」と強調した。

 今回発売したのは、運動性能を高めた「M Performance」モデルの「M850i xDrive」。レース仕様車「M8 GTE」の経験を生かして開発した。スポーツカーとしての高い運動性能を持ちながら、高級車としての快適な乗り心地も実現しており、同社は「Gentlemen's Racer」と呼んでいる。

M850i xDrive
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メーターパネルは12.3インチのフルデジタル式。車載情報システムは10.25インチのディスプレーを使う

 長いホイールベースを持つクーペのスタイルを維持しながら、シャープなハンドリングを実現するために、センタートンネルにCFRPを採用した。CFRPによって剛性を高めることで、「前輪のステアリング操作に対し、後輪が素早く反応する」(同社BMWブランド・マネジメント・ディビジョン プロダクト・マーケティング プロダクト・マネジャーの御舘康成氏)という。

 CFRPは「7シリーズ」にも採用していたが、7シリーズでは広いキャビンを実現するために、Bピラーの周辺に導入していた。これに対し、8シリーズクーペでは運動性能を改善するためにCFRPを採用した点が異なるという。「iシリーズ」で培ったCFRPの成形技術と、ボディー剛性の改善技術を生かした。

 さらにBMWの高級車に広く採用されている4輪操舵技術「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」を標準装備し、取り回しの良さを実現した。「電子制御技術の進化によって、不自然な挙動がなく、あたかもホイールベースが短いクルマのように振る舞う」(同氏)という。

 乗り心地を改善するため、BMWとして初めて電子制御式のアクティブ・スタビライザーを装着した「アダプティブMサスペンション・プロフェッショナル」を搭載した。これにより、高速コーナリング時にも不快な振動が抑えられ、安定性が増すという。

 パワートレインは、排気量4.4LのV型8気筒ツインターボエンジン。最高出力は390kW、最大トルクは750N・mである。エンジンの冷却機能やターボ機構を改善したことで、先代のエンジンに比べて質量を変えずに出力を50kW高めた。0から100km/hまでの加速時間は3.7秒。8速スポーツAT(自動変速機)や4輪駆動システム「xDrive」を組み合わせる。

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