「横浜という地域の中で、便利な移動手段があるため施設の利用が高まり、魅力ある施設があるため交通需要が増える。この好循環を促すのが、ドコモが考えるMaaSだ」。NTTドコモの谷直樹執行役員は、2018年10月5日から12月10日まで2カ月間実施する「横浜MaaS『AI運行バス』実証実験」の出発式でこう話した。

NTTドコモが描くMaaS構想の概要
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 MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)とは、ITを活用してクルマや鉄道・バスなどの移動手段を統合した次世代の交通サービスを指す概念である。ドコモのライバルに当たるソフトバンクもMaaSを推進しており、前日の2018年10月4日にトヨタ自動車との提携を発表したばかりだった。ソフトバンクが自動運転技術やクルマを基軸としたMaaSを構想しているのに対し、ドコモは地域・街を核に据えたMaaS像を描いて、差異化を図ろうとしている

31カ所をライドシェアでスムーズに移動

 ドコモは横浜市や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で、市内のみなとみらい・関内地区でMaaSに取り組む。地区内の駅やホテル、横浜ランドマークタワーや横浜赤レンガ倉庫などの観光スポットの計31カ所を乗降ポイントとして設定している。

 利用者がスマートフォンアプリで配車依頼を出せば、AI運行バスが配車される。乗客定員4~6人のタクシー車両10台をバスに見立てて運行。期間中は誰でも無料で利用できる。

AI運行バスに使うタクシー車両
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 配車の最適化にAI(人工知能)を活用する。利用者はアプリで乗車ポイントと降車ポイント、乗車人数、到着希望時刻を指定して予約する。

利用者はスマートフォンで乗降ポイントを指定して予約する
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