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 独ボロコプター(Volocopter)は、同社の電動垂直離着陸(VTOL)機「Volocopter」を利用した「エアタクシー」の飛行試験をシンガポールで行う(以降、社名をボロコプター、機体名をVolocopterと表記)。シンガポールの交通省(MOT:Ministry of Transport)と民間航空庁(CAAS: Civil Aviation Authority of Singapore)、経済開発庁(EDB:Economic Development Board)と協力し、2019年後半から試験を開始する(発表資料)。かねて同社は、「シンガポールのような小規模な都市からサービスを開始したい」(同社 CEOのFlorian Reuter氏)と公言していた(関連記事)。今回はそれをより具体化した形である。行政側がエアタクシーや「空のライドシェア」といった新たなモビリティーサービスに注目するのは、都市部の交通渋滞によって生じる各種問題を解決する手段になり得るからである。

シンガポールの飛行試験のイメージ(図:ボロコプター)
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 ボロコプターは、独ダイムラーAG(Daimler AG)や米インテルキャピタル(Intel Capita)lなどから、総額2500万ユーロ以上の出資を受けており、実用化に向けてダイムラーやインテルキャピタルの協力を仰いでいる。2世代目に相当する現行機「X2」は、最大航続距離は27km(MTOM:最大離陸重量時)である。初代機と第2世代機ともに「既にドイツでの飛行認証を受けた」(Reuter氏)。ダイムラーやインテルキャピタルなどの大手企業の協力もあることから、電動VTOL機を手掛ける企業の中で、頭一つ抜け出した存在である。