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図1●シチズンマシナリー代表取締役社長の中島圭一氏

 「空前の好況、怖いほどだ」──。シチズンマシナリー(本社長野県・御代田町)は2018年10月10日、本社で第29回日本国際工作機械見本市「JIMTOF2018」の出展内容を発表。同社代表取締役社長の中島圭一氏がインタビューに応えた(図1)。足元の業績は絶好調。1カ月当たりの生産能力が100台の軽井沢本社工場はここ1年強の間、ピークの生産が続いている(図2)。同社のチャンスとリスクを聞いた。

「空前の好況」と聞いた。具体的にはどのような状況か。

中島氏:当社は世界を5極で管理している。日本と米国、欧州、中国、アジア(中国を除く)だ。これまでは必ずどこかの極の業績が悪く、それを他の良い極でカバーして、全体でなんとかプラスにするという形だった。ところが、2017年度は全ての極の業績が好調だった。しかも、全ての業種(自動車、半導体製造、医療、建設機械、電子部品)が良かった。世界の全極と全業種がそろって好調なのは初めてだ。2018年度上期も受注が順調に推移しており、足元も好調である。怖いくらいだ。

好況なまま、1カ月後(2018年11月初め)にJIMTOF2018の開催を迎える。

中島氏:どこの工作機械メーカーも業績が好調だから、JIMTOFは祭りのように盛り上がることだろう。来場者数は増えるはずだ。だが、来場者と引き合いの数は必ずしも比例しない。前回(JIMTOF2016)は引き合いが多かった。図面を持ってきて、「この部品を加工できる工作機械はどれか?」と尋ねてくる来場者が目立った。だが、今はどこの工作機械メーカーも受注残を抱えている。だから、引き合いよりも「いつ納品してくれるのか?」と聞いてくる顧客が増えるのではないか。

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図2●軽井沢本社工場。フル生産が続く

この好機を捕らえた次の一手は?

中島氏:昨年(2017年度)の2倍弱の設備投資を行っている。ベトナムとタイの増築工事が同年7月に完成した。ベトナムは2400m2広くし、フル生産に入った。タイは塗装工程を完成させた。フィリピンでは生産台数を40台から2倍に引き上げる工場増強が同年12月中旬に完成する予定だ。

好調はいつまで続くとみるか。

中島氏:分からないというのが正直なところだ。社内でそれを確かめている。
(同社常務取締役開発本部長の篠原浩氏:業界では2019年度上半期までは好調が続くと言われている。少なくとも、2018年度中は好況が続くだろう。)

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