工場向けのエッジ・コンピューティングを推進するEdgecross コンソーシアムは、2018年10月26日に「Edgecross 基本ソフトウェア」を「同 ver.1.10」にバージョンアップし、データモデル管理機能を実装する(ニュースリリース)。

図1 Edgecrossの概要
中央の黄色い枠の中が基本ソフトウェアの機能。
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 データモデル管理機能は、生産現場の設備や機器のデータをEdgecrossの仕様に沿って「生産設備モデル」として階層的に定義するためのもの。具体的には、専用ツール「マネジメントシェルエクスプローラ」を使って、現場の機器(コンポーネント)を工程→設備や装置→センサーやモーターといった具合にツリー状に階層化して定義。その上で、電流値やトルクといった参照・管理したい各コンポーネントのデータ(リソース)を設定する。Edgecrossのアプリケーションや上位のITシステムは、定義された生産設備モデルに基づいてリソースのデータにアクセスできるので、データの参照が容易になり連携しやすくなる。「インダストリー4.0で検討されている『管理シェル』と方向性は同じ」(同コンソーシアム)という。また、設定したリソースの値は、マネジメントシェルエクスプローラ内のリソースモニター欄からリアルタイムで確認できる。

 マネジメントシェルエクスプローラでは、装置や機器に関する資料(マニュアルやヘルプ情報など)を生産設備モデルにひも付けて一元的に管理することも可能だ。生産ラインに異常が発生した際、関連する設備の状況やマニュアルなどをすぐに参照でき、現場の保全作業を効率化できるとしている。

図2 データモデル管理機能のイメージ
工場、生産ライン、装置といった具合にコンポーネントを階層化して生産設備モデルを定義できる。(出所:Edgecrossコンソーシアム)
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図3 マネジメントシェルエクスプローラ
生産設備モデルを定義し、各コンポーネントの持つ管理・参照したいデータ(リソース)を設定するためのツール。
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 基本ソフトウェアは、現場の設備からデータを収集して保存したり、ITシステムにデータを渡したりするソフト(関連記事)。従来は、データモデルの管理機能がなかったため、アプリケーションなどを構築する際には、現場の機器・設備のデータを格納したメモリーアドレスを参照するなどしてデータを呼び出しており、「アプリケーションなどを作ったエンジニア以外には意味が分からず改良や保守しにくかった」(同コンソーシアム)。

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