米マイクロソフトは2018年10月2日(現地時間)、PCサーバー用OS「Windows Server 2019」の一般提供を始めた。

「Windows Server 2019」をPRする米マイクロソフトのサーバー用OSのWebサイト
(出所:米マイクロソフト)
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 2016年10月に従来版の「Windows Server 2016」の提供を始めて以来、2年という短期間での新版リリースとなった。

 有効期間内のアップグレード保証である「ソフトウエア アシュアランス」付きのWindows Serverを購入した既存ユーザーは、2019をダウンロードして利用できる。新規のユーザーは180日限定の評価版をダウンロード可能だ。

 マイクロソフトはWindows Server 2019について2016をベースに開発したと説明している。オンプレミス環境向けのOSでありながら、パブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」との併用を前提とした機能を強化しており、同社のクラウドシフトの姿勢がより鮮明になったと言える。

 日立ソリューションズでマイクロソフト製品の評価を手がける営業統括本部ITモダナイゼーションセンタITモダナイズ推進部の阿部勝教主任は「2019の画面や操作感はクライアントPC用OSのWindows 10に近づいたが、2016と比べて変更は小幅。Windows Server 2012から2016のバージョンアップの際に画面も機能も大幅に変わったのに比べれば、今回は地味なバージョンアップという印象だ」と評する。

Azureとのハイブリッドを訴求

 マイクロソフトは2019の特徴として「ハイブリッド」「セキュリティ」「アプリケーション・プラットフォーム」「ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー(HCI)」の4点を挙げる。

 「ハイブリッド」は従来版の2016の特徴でもあったが、2019でさらに強化された。「Azureとのハイブリッド運用に関する機能強化は運用性を向上させるうえで有効だ」(阿部主任)。

 管理ツール「Windows Admin Center」は、2019とAzure環境を一元管理しやすくしている。「Azure Backup」「Azure File Sync」「Azure Site Recovery」など、オンプレミス環境のファイルやデータをAzure上へ移行させたり、Azure上のバックアップと連携させたりする機能を強化した。

 「セキュリティ」については、Windows 10の上位エディションで利用できるのと同等のゼロデイ脆弱性検知ツール「Windows Defender ATP」を実装した。「アプリケーション・プラットフォーム」ではWindows Server上でLinuxコンテナを動作させやすくする機能を追加したり、オープンソースのコンテナ管理ツール「Kubernetes(クーベネティス)」に対応したりしている。

 「ハイパーコンバージド」については、ソフトウエア定義型のストレージやネットワークを動作させる機能を強化し、機能拡張をしやすくした。

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