燃料と電力を併用するハイブリッド型の電動航空機を手掛ける新興企業の米Zunum Aeroは、同社製品にフランスSafran Helicopter Enginesの「ターボシャフトエンジン」を採用することを明らかにした。同エンジンによって発電機を回転させて電力を生成し、この電力と2次電池の電力を使って機体を駆動する。Zunumは、同社のハイブリッド機を購入した顧客企業(エアラインやチャーター企業など)が、2022年ごろに商用サービスを開始することを目標に掲げている。航空機業界の「ティア1」であるSafran(サフラン)グループが専用のターボシャフトエンジンを提供するだけに、商用化に向けて大きく前進したと言えそうだ。実際、実用化に向けて「当初の予定通りに進んでいる」(Zunum Aero CEOのAshish Kumar氏)と自信を見せる。

Zunum Aero CEOのAshish Kumar氏。2018年2月に同社で撮影(撮影:日経 xTECH)
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 Zunumを設立したKumar氏は、かつて米Dell(デル)や米Google(グーグル)、米Microsoft(マイクロソフト)などに在籍していた人物である。Boeingがあるシアトルに本社を構え、同社も一目を置く存在である。実際BoeingのVCであるBoeing HorizonXやJetBlueのVCであるJetBlue Technology Venturesなどから出資を得ている。

 Zunumは、「リージョナル機」や「ビジネス機」と呼ばれる、移動距離が1000マイル前後、およそ1000k~1500kmの航空機の電動化に取り組んでいる。今回のターボシャフトエンジンは、同社が最初に実用化するハイブリッド航空機「ZA10」に向けたものである。ZA10は、エコノミーシート換算で12人、ビジネスシート換算で6人乗りの機体で、航続距離700マイルを想定している。

ZA10のイメージ図(図:Zunum)
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