2018年9月19日、韓国LGディスプレー(LG Display)が中国広東省広州市開発区科学地区に建設中の有機ELパネル工場を、政府、業界関係者、中国の報道機関に公開した(図1図2)。筆者は日本人としてただ1人参加した。

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図1 建設中のLGディスプレーの広州工場
占有面積193km2、工場規模は、長さ300m、幅234m、高さ79mだ。外観は6分の出来上がりだった。9月末には設備搬入の予定だ(9月19日現在)。
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図2 LGディスプレーの広州工場の完成予想図

 LGディスプレーの広州・有機EL工場は、中国の地場メーカーが続々と有機EL製造に名乗りを上げる中で、初めての外資系メーカーが立ち上げる有機EL工場である。また、現在世界の大型テレビ向け有機ELパネルを独占的に製造しているLGディスプレーの初めての海外有機EL工場であることでも、大いに注目を集めている。

 同工場は2017年2月21日、広州市政府との間で了解覚書が署名され、同年5月19日に投資合意署名、10月10日に広州市開発区傘下の投資会社「広州凱得科技発展(Kaide)」との間で合意署名された。出資比率はLGディスプレー70%、Kaideが30%である。しかし、中国の中央政府の最終的な承認が遅れていた。その理由については、中国商務部での「反トラスト法」審査に時間がかかったという見方や、中国のライバルメーカーからの牽制があったと見る向きなどがあった。

 最終的に、2018年7月9日に中央政府が承認。同年7月11日に、「LGD光学有限公司」が設立された。既に製造装置メーカーへの発注は5月に始まっている。今後は、9月末から設備搬入が始まり、12月にパネル生産開始、6カ月かけてテスト生産を行い、歩留まりを上げて、2019年6月に量産開始というスケジュールである。投資額は460億人民元(約5000億円)。マザーガラス基板サイズは8.5世代(2200mm×2500mm)である。最先端の10.5世代ではなく、マザー工場の韓国パジュ(坡州)工場で作り慣れている基板サイズを選択している。当初はガラス基板換算で月産6万枚の生産だが、早期に同9万枚で生産することを目標としている。

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