カーリース大手の日本カーソリューションズ(NCS)は2019年3月の稼働に向け、AI(人工知能)を活用した請求書確認システムの構築を進めている。熟練した担当者20人で作業してもチェック漏れが出てしまっていた業務の一部をAIで自動化。チェック精度を高めつつ、従来の半分となる10人で業務を遂行できるようにする。

 新システムはBRMS(ビジネスルール管理システム)と検索システムを利用して、熟練スタッフの仕事の順序と判断を再現する。BRMSは「ルールエンジン」とも呼ばれ、機械学習や深層学習とは別のアプローチを採用したAI技術だ。NTTコムウェアの支援でNCSのオンプレミス環境に構築する。2018年8月に技術検証の完了を発表している。なお、BRMS、検索システムのソフト名は非公開。

AIを利用した請求書確認システムの概要
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 NCSの島松敬二経営企画部副部長は「リースをしている車両の点検や車検、修理のたびに整備工場に入庫する。1万3000社の整備工場と取引しており、1カ月で約10万件の請求書が届く」と話す。請求書はNCSが用意する請求書登録システムに入力され、NCSの社員が記載ミスや漏れがないかを人手でチェックする。「約1割の請求書でミスや漏れが見つかっており、整備工場に返して修正を依頼している」(同)。

 現状の運用には大きく2つの課題がある。

 1つめは整備工場の担当者がミスや漏れに気付かないリスクがあること。現在はミスや漏れがあれば翌営業日までに請求書登録システム上でその旨を伝える。ただ、整備工場の担当者は毎日PCを利用するとは限らない。整備工場がミスに気付くのが遅れてしまう場合があった。2つめは請求書チェックの網羅性が不完全であること。請求書の数が多いため、どうしてもチェック漏れが出てしまっていた。

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