ゲームで培われた仮想現実(VR)が医療分野の手術支援や製造業・建設業の設計支援に利用されるなど、ゲーム業界の先端技術が他業界の情報システムに応用される例は数多くある。2018年8月22日~24日の3日間、横浜市内でゲーム開発者会議「CEDEC 2018」(コンピュータエンターテインメント協会主催、日経BP社共催)が開催。幅広い業種のデジタル変革を推進するヒントがいくつも披露された。

 ここでは、その中からコナミデジタルエンタテインメントとCygamesの技術を紹介する。いずれも、現実世界とコンピュータシステムの仲立ちをする技術であり、既存ビジネスとデジタルビジネスの融合を進める上で参考になりそうだ。

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ゲーム開発者会議「CEDEC 2018」が開催された横浜市のパシフィコ横浜
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9000種類の「遊戯王」カードをAIで判別

 コナミデジタルエンタテインメントはAI(人工知能)画像認識技術を使って、現実世界の紙のカードを自動判別してコンピュータの世界に取り込む技術を発表した。独自の工夫は、カード以外の様々な画像の判別に応用できそうだ。

 コナミはユーザーが紙のカードを集めて遊ぶ「遊戯王オフィシャルカードゲーム」を展開している。発売から20周年を迎えるロングセラー商品で、既に9000種類以上のカードが出回っている。

コナミデジタルエンタテインメント制作支援本部技術開発部の岩倉宏介主査
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 あくまで現実世界で楽しむカードゲームだが、コナミは将来的にコンピュータゲームと連動した新しい遊び方を提案する方策を検討した。制作支援本部技術開発部の岩倉宏介主査は「既に大量のカードが出回っており、事後的にカードの仕様を変更するのは難しい」と説明する。QRコードなどの自動認識技術は使えず、カードの画像自体を認識する方法に行き着いた。

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