中国などで相次いだ第10.5世代液晶パネル工場への投資が飽和状態になりつつある。2940mm×3370㎜前後の大型ガラス基板を用いて、主に65型以上の“プレミアムTV”に使う大型パネルを生産することを目的とした設備投資だ。

 中国では、既に3工場の投資が決定している。京東方科技集団(BOE Technology Group)の安徽省合肥の「B9」ライン、華星光電(China Star Optoelectronics:CSOT)の広東省深センの「t6」ライン、そして堺ディスプレイプロダクトが広東省に建設する広州工場の3つだ。これら3工場の合計生産能力は、10.5世代のガラス基板換算で33万シート/月である。

 これに、実現が有力視される第2陣が続く。BOEの湖北省武漢の「B17」ラインと、CSOTの深センの「t7」工場のフェーズ1ラインである。これらの合計生産能力は10.5世代ガラス基板換算で18万シート/月に達する。実現の確度不明な第3陣の恵科(HKC)の河南省鄭州の「H3」ラインと、南京中電熊猫信息産業集団(CEC Panda)の南京工場の2工場を除いても、10.5世代ガラス基板換算で50万シート/月規模の設備投資がほぼ決定している。

 50万シート/月の10.5世代ラインからは、年間4000万枚近い65型パネルの生産が可能である。これは、現在の55型パネルの需要規模に匹敵する。

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