マツダは2018年8月9日、完成検査工程における燃費・排出ガス測定で不正があったと発表し、同日に東京都内で会見を開いた。JC08モードに基づく燃費・排ガス測定において、「速度トレースエラー」が発生した検査データを無効にしないで、有効なデータとして処理していた(図1)。WLTCモードに基づく測定では、同様の不正はなかったという。

図1 マツダ取締役専務執行役員の菖蒲田清孝氏
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 調査対象の工場は日本で生産する車両の燃費・排ガス検査を一括して行う同社の本社工場(広島市南区)で、対象期間はトレースデータの保管を始めた2016年10月から2018年7月までの1年10カ月。調査台数1472台のうち約4.8%の72台において、トレースエラーとなった検査データを無効にしていなかった。

 対象車種は「アクセラ」や「アテンザ」、「デミオ」、「CX-5」、「CX-8」など10車種に上る。ただし同社は、「全ての検査データを再検証した結果、カタログなどに記載している燃費・排ガスの諸元値に影響がないことを確認した」とする(図2)。

図2 調査項目と結果
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 不正の原因についてマツダ取締役専務執行役員の菖蒲田清孝氏は、(1)トレースエラーが発生したときに、測定結果を自動で無効にする機能をシステムに搭載していなかった、(2)トレースエラーの判定を、担当の検査員に委ねる工程(手順)設定になっていた──という2点を挙げた。

 再発防止策については、「トレースエラーが発生した測定結果を自動で無効にする機能を、できるだけ早くシステムに追加する。それまでは、検査データを複数の検査員でチェックする体制にする。既に7月から実施している」(菖蒲田氏)と述べた。

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