人の身体に装着して筋力を補助し、肉体労働の負荷を軽減するアシストスーツ(装着型ロボット)「マッスルスーツ」を開発する東京理科大学発ベンチャー企業のイノフィス(東京都新宿区)。2017年12月に同社3代目の代表取締役社長に就任した古川尚史氏と、古川氏を招聘した前社長の藤本隆氏に同社の事業戦略などについて話を伺う機会を得た。

イノフィスの古川尚史社長兼CEO
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新社長は事業再生請負人

 古川氏は“事業再生請負人”として名が知れた存在だ。東京大学工学部卒。日本銀行、ボストンコンサルティンググループを経て事業再生を手掛ける経営共創基盤(東京都新宿区)に参加。ディレクターなどの肩書きで2007年8月から2015年7月までに合計12社の事業再生を担当した。その後は再生細胞医薬品を手掛けるベンチャー サンバイオ(東京・中央)の執行役員やNECライティング(東京・港)の取締役を務めている。日銀在籍時代には東大大学院経済研究科で修士号も得ている。

 イノフィスは主力商品であるマッスルスーツを既に累計3000台以上出荷している。前社長の藤本氏ら経営陣は社⻑の藤本⽒ら経営陣は空気圧を用いる⼈⼯筋⾁を利用した独⾃技術によるアシストスーツの製品化・事業化に成功し、大学発ベンチャー企業として事業基盤を築いた。

イノフィス前社長(2代目社長)の藤本隆氏
会社の成長のために古川氏を後継社長に招聘した
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 藤本氏らは、その先に事業収益を安定させて会社をさらなる成長路線に乗せるには“経営のプロ”が不可欠と判断し、古川氏の招聘を決めた。「大学発ベンチャー企業から普通の企業に進化するには事業構造を大胆に革新できる経営人材が必要と判断した」(藤本氏)と説明する。

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