ジャパンディスプレイ(JDI)は、スマートヘルメットとして車載用ヘッドアップディスプレー(HUD)を利用したディスプレー機能を備える、いわゆるスマートヘルメット「XHD-01 スパルタ」を試作し、同社の戦略説明会で公開した。2輪車などでの利用を想定する。BluetoothやWi-Fiを使ってスマホの専用アプリと連携し、速度メーターやGPS情報、着信・メールなどの情報を投影する。2次電池やHUDの液晶ディスプレー、回路基板などをヘルメットに内蔵し、バイザーの内側にハーフミラーを設置した。基本的にはBtoC製品としての発売を目指し、2019年度中の量産を目標とする。

HUD搭載のスマートヘルメット「スパルタ」を発表する、ジャパンディスプレイ 常務執行役員 チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)の伊藤嘉明氏
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 JDIは2018年4月に社内からメンバーを公募、選抜して作ったマーケティング、イノベーションを推進する組織(マーケティング・イノベーション&コミュニケーション戦略統括部、MIC)を新たに発足させており、自社技術の掘り起こしや応用拡大を進めようとしている。今回のヘルメットもこうした活動の一環。世界トップシェアを持つとする車載用HUDを応用した。

 HUDは自動車のフロントガラスに速度やナビゲーション、警告などを表示するもの。ドライバーから見て1~1.5m先に映像が見えるという特徴がある。今回のヘルメットでは、頭頂部に設置した液晶ディスプレーの映像をハーフミラーに拡大投影する。運転時に見ている位置とほぼ同じ位置に映像が見えるため、視線や焦点を大きく変える必要がなく、運転に影響しにくいとする。構成がシンプルなので、衝撃が加わった際もリスクも抑えられると見込む。

展示されていたヘルメット。ヘルメット内に入れたカメラでHUDによる表示を撮影して見せていた。ハーフミラーの形状は検討中で、丸や四角、曲面型など4個用意されたヘルメットで形が全て異なっていた
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