パナソニックは、胴体周りを支える腹筋や背筋など、いわゆる体幹向けのトレーニング機器「コアトレチェア」について、フィットネスクラブや介護施設などBtoB(業務用)市場をターゲットに加える。コアトレチェアは、同社の乗馬フィットネス機器「ジョーバ」から目的を体幹トレーニングに絞り、高齢者などより幅広い層が利用できるようにイス形に進化させた製品で、2017年2月に一般消費者向けに発売した。フィットネスクラブなどからの引き合いも多かったため、本格的にBtoB市場に対応するとしてスポーツ・フィットネス・健康産業総合展示会の「SPORTEC2018」(2018年7月25~27日、東京ビッグサイト)に出展した。

「コアトレチェア」を使ったグループレッスンを模したデモ。“座っているだけ”だが、筆者は脇腹が痛くなった
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 コアトレチェアは不意の動きに対応する「反射」を利用したトレーニングで、V字に動く本体に座りつつ、できるだけ頭(上半身)の位置を保つことで胴回りや骨盤周りの筋肉を鍛える。イス座面の両脇にはエアパッドがあって骨盤を押さえられるため、インナーマッスルを効率よく鍛えられるほか、イスからの落下を防げる。座ったままのトレーニングで、ヒザに負荷を加えずに転倒予防トレーニングができるといった点で、高齢者にも向く。また、サンドバッグやウォーターバッグを持ちながらなど、負荷を高めることでトップアスリートのトレーニングにも応用可能とする。

 展示では、複数人が一緒に指導を受けるグループレッスンを模して複数台のコアトレチェアを設置し、トレーナーの指示に合わせて運動する5分間の体験レッスンのデモを行った。トレーナーや仲間と大勢で楽しむことで、運動の継続性を高められるとする。

 また、スマートフォンを利用したHMD(ヘッドマウントディスプレー)と組み合わせたデモを参考出展した。VR(仮想現実)コンテンツは大きく2タイプ。1つは、パーソナルトレーナーの世界観を再現したものだ。HMDをかけると、目の前にコアトレチェアに座る男性または女性のトレーナーが現れ、一緒にトレーニングする。スマートフォンのセンサーを利用し、前後左右への頭のブレを画像で表示し、さらに音声でも注意してくれる。グループレッスンのトレーナーよりも確実にユーザーを見てくれるとも言える。「ゲーム感が強過ぎると、かえって飽きるのではと考えた」(パナソニック アプライアンス社 ビューティ・リビング事業部 商品企画部 ヘルシー・アクア商品企画課 主幹の三井雅之氏)とする。

「コアトレチェア」にVRを組み合わせた例。座って行うのでHMD(ヘッドマウントディスプレー)との相性は良い。通常のディスプレーで見るよりは臨場感があるうえに、頭の位置や背中の倒し具合などのセンシング結果が反映される点もパーソナルトレーニングっぽい
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