ソフトバンクがシェアリングビジネスの事業展開を相次いで表明している。駐車場のシェアリングサービス「BLUU Smart Parking」は2018年8月20日頃から東京近郊で試験サービスを始め、10月下旬には本サービスへ移行する。タクシー配車サービス「滴滴出行(Didi Chuxing)」は2018年秋に大阪でサービスを始め、福岡や東京などへ順次拡大する。

 いずれも複数の競合がひしめく事業領域だが、既に撤退する企業が出るなど市場の先行きは不透明。そんな厳しい市場にあえて乗り込む際の武器がAI(人工知能)だ。AIを活用した機能で差異化し、後出しジャンケンで他社を出し抜く狙いだ。

変動料金で収益最大化、課金は1分単位

 駐車場シェアリングのBLUU Smart Parkingは、ビッグデータ解析によって需要予測と駐車料金を最適化するツールを武器とする。流動人口のデータやBLUUの利用状況データなどを集めたうえで、500メートル四方のメッシュごとに駐車料金の相場や、BLUUの駐車スペースを設置した場合の稼働率や収益の予測などを算出する。

駐車場シェアリングサービス「BLUU Smart Parking」は、ポールに内蔵のカメラによる画像認識が差異化のポイントになっている
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 個々の駐車場の料金は「基本的には駐車場オーナーに決めていただく」(ソフトバンクの北原秀文グローバル事業戦略本部長)とするものの、こうしたツールにより売上高を最大化できる単価の設定を手助けする。さらに同ツールでは駐車料の自動設定機能も提供する。この場合は、時間帯や周辺の混雑状況などを踏まえ駐車料を変動させるダイナミックプライシングで、閑散時は安くして稼働率を上げつつ、混雑時は駐車料を引き上げ収益を確保する。

 ツールの具体的な使い方は明らかにしていないが、ベンチャー企業のakippaが運営する競合サービスの「akippa」と類似の仕組みを採用しつつ、ツールによる収益予測などの分析結果を示すことで駐車場オーナーの納得感を高める狙いとみられる。

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