ドイツのダイムラー(Daimler)とボッシュ(Bosch)は、運転者がいなくても走れる完全自動運転車を使った交通サービスを2019年後半に試験的に始める。両社は2021~22年の商用化を目指しており、いよいよ一般市民を乗せる実証実験に踏み切る。まずは米カリフォルニア州のサンフランシスコ湾近郊の都市で、一部の市民が利用できるようにするという。

 2018年7月11日に計画を公表した。完全自動運転車の“頭脳”には米エヌビディア(NVIDIA)の車載コンピューターを採用する。日経 xTECH/日経Automotiveは3社のキーパーソンに話を聞く機会を得た。自動運転車の実現に向けて注力している技術テーマや開発状況が分かった。

実験では2人の技術者が同乗

図1 DaimlerとBoschが構想する自動運転時代のイメージ図(出所:Daimler)
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 DaimlerとBoschは2017年4月に、完全自動運転車の実現に向けて提携した(関連記事)。市街地で走れる自動運転システムのソフトウエアとアルゴリズムや、無人運転車をタクシーのように呼び出せるモビリティーサービスの共同開発を進めてきた(図1)。

 2019年後半に始める実証実験では、利用者はスマートフォンの専用アプリで自動運転車を呼び出し、固定ルートを移動できるようにするという。Daimlerのセダン「Sクラス」やバン「Vクラス」などをベースとする車両を用意する。

 自動運転の水準は、米自動車技術会(SAE)が定めるレベル4と同5に相当する。レベル4/5は運転者がいなくても走れる水準だが、サンフランシスコの実証実験では「緊急時などに備えて2人の技術者が同乗する」(Daimler Head of autonomous drivingのUwe Keller氏)。実験で走らせる車両の台数は「州当局と調整中で、まだ確定していない」(同氏)という。

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