英Arm(アーム)社は、クライアントコンピューターのプロセッサーICに向けたCPUコアのロードマップを発表した(ニュースリリース)。従来、同社は将来製品については公開しておらず、まれに次世代製品のコード名が公開される程度だったことを考えると、大きな方針転換と言える。

 Armは2018年を、5Gを利用した常時稼働(Always-on)、常時接続(Always-connected)のラップトップコンピューター(ノートPC)が立ち上がる年と位置付けている。さらに、今後こうしたラップトップ機が増えると予想し、これに向けてシェアを獲得していくためには、米Intel社や米Advanced Micro Devices社などと同様に将来製品のロードマップを示すことが重要と判断し、今回の発表を行ったと思われる。

 Armは、今回のロードマップの発表に先立ち、現在のハイエンドCPUコア「Cortex-A76」(関連記事1)の最新状況を明らかにしている。すなわち、Cortex-A76を集積して7nmプロセスで製造するSoCが2018年内に市場に投入される。このSoCは3GHzで動作し、米Intel社のMPU「Core i5-7300U」(3.5GHzのターボ動作時)と同等の性能を、より少ない消費電力で実現できるとする(Core i5-7300Uは14nmプロセスで製造する第7世代Coreの1つ、関連記事2)。これによって、Armはスマートフォン/タブレット端末のみならず、本格的にラップトップ(ノートPC)市場に参入するという宣言を行ったと見ることができる。

性能比較。性能(縦軸)はSPECINT2006ベース。Cortex-A76は前世代製品(Cortex-A75)比で35%の性能改善が果たされたとしている。Armの図
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