バンダイは、丸くなったり伸びたりと変形するカプセルトイ「だんごむし」を「東京おもちゃショー2018」(2018年6月7~10日、東京ビッグサイト)で展示した(図12)。変形するだんごむしのおもちゃは「世界初」(同社)だという。全長140mmで、実物の約10倍の大きさ。発売は2018年8月第5週で、カプセル自販機により1回500円で販売する予定である。

図1 「だんごむし」
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図2 構造に工夫を加えて丸くなるようにした
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 だんごむしの開発には「2年間も費やした」(バンダイベンダー事業部企画・開発第二チームアシスタントマネージャーの誉田恒之氏)。実際のだんごむしは丸くなっている時に外殻に近い筋肉を伸ばし、外殻から遠い筋肉を収縮しているというが、その再現が難しかった。「伸びた際の形を重視すると丸くならず、丸くするのを優先すると伸ばした際の形が崩れてしまう」(同氏)。

 カプセルトイのだんごむしの構造は「外殻」「足」と、外殻を支えつつ相互に接続する「コネクター部品」の3つの部分に分けられる。開発初期は、丸くしようとしても足などの部品が互いに干渉し、くの字の形状にするのが限界だった。部品を収めようと外殻を大きくすると、伸ばしたときに外殻同士に隙間が空いて見栄えが悪くなってしまったという。

 誉田氏は課題を解決するためにいくつかの工夫を施した。まず、だんごむしの外殻同士をつなぐコネクター部品のヒンジの改良だ(図3)。ヒンジにスリット(隙間)を設け、丸くなる際に外殻同士の間隔を少し広げて、足などを収める空間を生み出した。さらに、コネクター部品同士が接触しないように、位置関係を調整したという。「外殻1枚1枚の大きさを実際のだんごむしと同じような比率にしており、例えば頭から数えて4枚目の外殻が一番小さい。このようにしたおかげで丸くなったときの外殻同士の接触がなくなった」(同氏)。

図3 だんごむしのコネクター部品
コネクター部品のヒンジにスリットがある。
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