2018年5月10~15日まで神奈川県の津久井浜海岸で開催される「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会」(主催:プロフェッショナル・ウインドサーファーズ協会(PWA))。世界30カ国から94人のプロ選手が終結する最高峰の戦いを日本で見られる絶好の機会だが、競技とは別の観点で注目すべきものがある。

2017年に開催されたウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会の様子
(写真提供:神奈川県横須賀市政策推進課)
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 富士通が提供する「ウインドサーフィンワールドカップ観戦アプリ」だ。沖合いで行われている競技状況をリアルタイムに3Dで表示する“バーチャル観戦”やレース情報、ルールガイドなどを会場の大スクリーンと観戦者の手元のスマートフォン(スマホ)に表示する。

富士通が開発した「ウインドサーフィンワールドカップ観戦アプリ」の画面例。浜からでは見えにくい、沖合いで行われている競技状況をリアルタイムに3Dでバーチャル観戦できる
(図:富士通)
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 実は、ワールドカップは昨年も同じ会場で開催された。日本では24年ぶりの待望のイベントだったが、観戦に訪れた来場者から不満の声も上がった。「沖合いで行われている競技状況が浜からでは分かりにくい」「競技ごとのルールを会場全体に周知できていない」というものだった。

 ウインドサーフィンは1990年前後のバブル経済期には国内で100万人規模のプレー人口があるとされるなど大ブームとなったが、バブル崩壊以降、プレー人口は減り続け、現在ではマイナースポーツの存在に甘んじている。その理由の一端が「ルールが分かりにくい、選手を知らない、レース状況が分かりにくい」という観る競技における“三重苦”にあると指摘されてきた。

 これを再び成長軌道に戻すには、“するだけのスポーツ”から観戦して魅力のあるスポーツへの転換が不可欠となる。富士通が提供する観戦アプリは、そこに向けた取り組みの大きな一歩になる可能性がある。

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