来日したフランスのEDAベンダー「DeFacTo Technologies社」のChouki Aktouf氏(President & CEO)に話を聞いた。EDA(Electronic Design Automation) ベンダーはICやSoC(System On a Chip)を設計するためのソフトウエア(EDAツール)を開発・提供する企業である。今回、同社から分離独立した米Innova Advanced Technologies社のIvano Midulla氏(CEO)も同席した。

InnovaのIvano Midulla氏(左)とDeFacTo のChouki Aktouf氏(右)。日経 xTECHが撮影
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 DeFacToは2004年の創業で、2007年に最初の製品としてDFT(design for testability)のEDAツール「HiDFT-ScanDeFacTo 」を発表した(関連記事1)。RTL(Register Transfer Level)でスキャン設計するためのツールで、リコーなどが採用している(関連記事2)。M&Aが盛んなEDA業界の中にあって、DeFacToはその波にのまれることなく、着々と事業を伸ばしてきた 。

 例えば、2013年に来日した際には、テスト設計だけでなく、RTLでの設計検証までカバーする「STAR」をAktouf氏は紹介した(関連記事3)。同氏によれば、多くのユーザーがSTARを利用している。世界の大手半導体メーカー15社などがSTARのユーザーだという。例えば、日本のソシオネクストは、上述したDesign Restructuringの手法を適用してSoCのチップ面積を3~5%縮小したとする。また、同氏によればSTARはマスクプログラム方式のICだけでなく、FPGAの設計でも役立つという。例えば、SoCの検証向けにFPGAに論理を実装する際に威力を発揮できるとする。

 STARには複数の機能があるが、大手EDAベンダーと競合する論理シミュレーターなどは含まれない。RTLコードの編集やチェック/解析、テスト設計(上述したHiDFT-ScanDeFacTo)に向けた機能をSTARは備える。こうしたRTLのEDAツールは市場に複数あるが、STARの強みと同氏が強調したのが「Design Restructuring」(後述する)である。

「STAR」にはRTLで使うさまざまな機能がある。DeFacTo の図
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