ドイツ・ダイムラー(Daimler)グループ傘下の三菱ふそうトラック・バスは、主に製品デザイン部門で米マイクロソフト(Microsoft)の複合現実感(MR)用のヘッドマウントディスプレー(HMD)「HoloLens」を活用していく。2018年4月25日、ダイムラー・トラック・アジア(DTA)の進めるデジタル化戦略発表の場で明らかにした。国内の商用車向けでHoloLensの利用を発表するのは初めて。遠隔地同士のデザイナーが時差や場所を気にせず、リアルタイムで車両の部品デザインについて会議できるとする。第4四半期には本格的な利用を開始する考えだ。

登壇した、三菱ふそうトラック・バス IT本部 プロセス&イノベーションでMRを担当しているサラ・マルコン氏

 HoloLensは主に車両の整備と製品のデザインに活用できるとし、今回は製品のデザインにおける活用例を紹介した。今回紹介したMRのデモンストレーションでは、デザインの参考となる図やイラストを背景に並べながら、その手前に車両のクレイモデルの3Dデータを配置。クレイモデルの3Dデータに重ねてヘッドライトなどの部品の3Dデータを配し、異なる意匠デザインの部品へ入れ替えたり、部品の色を変えたりしてデザインを検討してみせた。従来はデザインを変更するたびにクレイモデルを作り直さなければならなかった。MRならデザインに対するコメントをバーチャルのクレイモデル上に貼り付けることで、離れた場所にいるデザイナー同士での意見の共有・交換も可能だ。

ヘッドライトのデザインをHoloLens上で変更しているデモ映像

 加えて、HoloLensで会議システムを使えば、アジアやアメリカ、ヨーロッパと、世界各地のダイムラーのデザイナーが、同じ仮想空間内で共有しているクレイモデルを見ながらデザインについて議論できる。HoloLensを使用によって、従来メールなどでやり取りしていた離れた場所のデザイナー同士が、リアルタイムに議論できるようになる。表示している映像に文字や図を書き込んだり、3Dモデルの大きさを変更したり、参加者の3Dアバターを表示して視線を可視化したりといった機能も開発中という。

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