電池材料などを手掛ける研究開発型のベンチャー企業である米Zeptor(ゼプター)は、短時間での充電と大電流の放電を繰り返せる新型のリチウム(Li)イオン2次電池を実用化する。高出力モーターの駆動を繰り返すために既存電池では劣化が速まるドローンを主な用途に見込む。2018年中にサンプル品を出荷する。

 負極にSi(シリコン)系材料を使う。一般にSi系材料は重量・体積当たりの容量密度が既存の黒鉛と比べて11倍と高く、容量密度を向上させるために適用することが多い。同社は、Si負極は高速充放電化(高Cレート化)にも適するとみる。1年ほど前に開発の方向性をそれまでの大容量化から高Cレート化に変えた。同社が本社を置く「シリコンバレーでは、ドローンをはじめとする空を飛ぶ電動機への関心が極めて高く、有人機の開発も活発だ」(同社)。電池には、高い容量密度に加えて、激しい充放電を繰り返しても寿命劣化が少ない特性が求められる。

 同社が開発中の電池は、数十Wを連続して出力して全容量を12分間で放電しきる「5C」のCレートに堪えるレベルという。この高Cレート対応品の容量密度は200Wh/kg前後になる。ここまで高いCレートが求められない仕様にすれば260Wh/kgの容量密度にできるとする。

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